省令を改正へ

原発制御棒抜けを報告義務づけ
省令を改正へ

 甘利明経済産業相は23日の記者会見で、相次いで明らかになっている原発の制御棒の引き抜けトラブルについて、省令を改正して国への報告を義務づけることを明らかにした。

 経産省では、原発に関した改ざんや隠ぺいなどを洗い出して3月末までに報告するよう電力会社に求めている。この中で、操作していないのに制御棒が動いて抜けてしまったり、過度に挿入されてしまったりしたトラブルが起きていたことが次々に報告され、北陸電力志賀原発1号機と東京電力福島第1原発3号機では、臨界事故に発展していた。

 現在は、制御棒が予期せず動いたトラブルは国への報告対象になっていないため、原子炉の運用規則を定める省令を改正して報告を義務づける。3月末の電力各社からの報告を受けて、さらに義務づけを追加するトラブル例がないかも検討し改正作業にとりかかる。

 まぁ、なんといいますか、省令改正しないと報告しないというこの国と電力会社に限界を感じますな。電力会社は、確かに私企業にすぎないので営利を追うのは致し方ないのでしょう。
 しかし、電力会社は他の私企業とは違い、公的な部分を担っていると共に、原子力はあまりに危険な技術なのですからもっと、きっちりと法律で決まっている部分のみならず、危険であると判断される部分までの報告が欲しいものです。
 まぁ、理想論ですけどね。