ザトウとミンク、「絶滅危惧種」から除外…捕鯨再開に弾み

月27日7時21分配信 読売新聞

 絶滅が危惧(きぐ)されていたザトウクジラやミンククジラの生息数の増加が確認されたとして、国際自然保護連合(IUCN)が、この2種を絶滅の懸念が少ないランク(低懸念種)に格下げすることがわかった。

 近く、野生生物の絶滅の危険度を示す「レッドリスト」に掲載される見通し。5月に控える、米アンカレジでの国際捕鯨委員会(IWC)年次総会では、2種の商業捕鯨再開を巡る議論が活発化しそうだ。

 レッドリストによると、ザトウクジラは、「絶滅危惧種(危急種)」に、ミンククジラは、絶滅危惧種の基準は満たさないが、減少傾向が顕著で、注意が必要な「準絶滅危惧種」に属する。

 世界の哺乳(ほにゅう)類の格付けの再評価を進めるIUCNは、今年1月の専門家会合で、日本が行っている調査捕鯨などの科学的データに基づき、ザトウクジラとミンククジラを、絶滅の懸念が少ない「低懸念種」に格下げすることを確認した。

 やっと鯨解禁への道ができてきた。ちゃんとしたデータを基に考慮すれば結論はおのずとでるはず。しかも、鯨解禁で国内の食料自給率が上昇すれば、少しは国益になるかなと思わないでもない。