2007年 F1世界選手権 スペインGP決勝
フェラーリのフィリペ・マッサが圧倒的な強さを見せつけ、晴天のカタルーニャ・サーキットで開催されたテレフォニカ・スペインGP に優勝した。
ポールポジションから力強いスタートを切ったマッサは、今シーズン連続2回目の優勝を果たした。
フェラーリにとっては3回目の勝利だった。
第1 コーナーでフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)が攻撃をかけたが、マッサはポジションを守り抜き、その後の65周のレースは独走状態だった。
第1ラップで2位にポジションを上げたルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)は、マッサに6.8秒遅れてそのままのポジションでフィニッシュした。
F1出場初年度にして、連続3回目の2位完走だった。
3位はアロンソ、それに続いてロバート・クビサ(BMW ザウバー)、デイビッド・クルサード(レッドブル)、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ヘイッキ・コヴァライネン(ルノー)、そして佐藤琢磨がフィニッシュラインを越え、チャンピオンシップポイントを獲得した。
佐藤のポイントはスーパーアグリにとっての初ポイントであると共に、日本のコンストラクターが日本人ドライバー、日本製エンジン、日本製タイヤと共に勝ち取った初めてのチャンピオンシップポイントだった。現在、ドライバーズ・チャンピオンシップ1位は30ポイントのルイス・ハミルトン、2位は28ポイントのアロンソ、3位は27ポイントのマッサ。
コンストラクターズ・チャンピオンシップはマクラーレン・メルセデス58ポイント、フェラーリ49ポイント、BMWザウバー23ポイント
先生、今季初入賞!
でも、ニックは…。なんとも後味悪いレースとなりましたね。次回には改善を。
それにしても、ハミルトンがランキングトップ!優勝はないけどね。
ハイドフェルド、怒り収まらず
ニック・ハイドフェルドは、ロリポップマンがゴーサインを出したためにピットアウトしたが、そのとき右フロントタイヤのナットが締まっていなかった。このことは国際映像でも鮮明に映し出されていたが、BMWのクルーは誰も彼を制止させずに、彼はピットアウト。その後、不安定なフロントタイヤのままスロー走行を1周することになってしまった。
このことについてハイドフェルドはビルド誌に次のように語っている。
「どうして誰も僕のことを助けてくれなかったかがわからないんだ。こんなことは二度とあってはならない。それだけにしっかりと話し合う必要があるよ。」